「Will Can Must」と「Fun Can Must」

willcanmust

こんにちは!PAMグループで人事をしている相川貴志です。

「キャリアの為のフレーム」というカテゴリーでは、キャリアについて悩んだり壁にぶつかったりするうえで、乗り越えて成長するためのフレームを紹介できればと思います。

今回は「Will Can Must」と「Fun Can Must」について。

キャリアを考えるうえで大事な考え方の1つに「Will Can Must」という有名なフレームがあります。
もともとはリクルートが社員の育成のために開発し活用していたものが、一般にも広がったものなんです。

「Will」→つまり「やりたいこと」をゴールに見立てて、そのギャップを可視化し意図して成長を促す非常によくできたモデルです。
でもこの考え方には落とし穴があると思っていて、必ずしも「Will」が明確にある人ばかりではないんですね。

Will(ゴール)が明確にあってそこに向かって成長するタイプの人をゴールピープル(GoalPeople)、Willは無いけど目の前の楽しいことに飛びついてひたすら挑戦した結果振り返ってみると成長していたタイプの人をリバーピープル(RiverPeople)と言います。

ゴールピープルの方には「Will Can Must」が相性がよく、リバーピープルの方には「Fun Can Must」という考え方が相性がいいので、それぞれ解説したいと思います。
※「Fun Can Must」は一般的ではなく相川が勝手に作ったフレームです笑

「Will Can Must」+GAP

WilCanMustではGAPの可視化が必要

Will…やりたいこと

自分の人生においてやりたいことや成し遂げたいことをイメージしましょう。
現実的になりすぎず、夢見がちにもなりすぎず、オススメとしては「3年後~5年後」を想像しながら描くと良いです。

ワンポイントアドバイス
なぜそれをやりたいと思っているのか、わくわくする源泉が何かを深堀りすることが大事です。自分の性格や何をしているときが楽しいかのかを再確認しておきましょう。
また、Willに近いロールモデルがいるとよりイメージしやすいと思うので、身近に目標とする人を置いてみるのもオススメです!

Can…できること

現在のあなたが「できること」です。ただし「できること」だけだと漠然としてしまいますよね。「挨拶」もできることに入れていいのか、あるいは「Swiftでネイティブアプリ開発をすること」もできることなのか、迷うと思います。

Can(できること)を体系的に整理するために便利な考え方に「スキルピラミッド」というフレームがあるので活用してみてください。詳細はまた別の記事で書きますが簡単には以下の図をご覧ください。

スキルピラミッド

⇒それぞれのスキル領域ごとに、「できること」を棚卸ししてみてください。

ワンポイントアドバイス
単純に「できること」の羅列でもいいのですが、出来れば「自分の武器」は何か、「自分の得意なこと」は何かを考えながら棚卸ししてみてください。基本的には得意で好きなものをグイグイ伸ばしていくことが圧倒的な成長につながりますからね!

Must…期待されていること

Mustは「期待されていること」です。社会人であれば「会社からの期待」だし、学生であれば「周囲や親からの期待」ですが、多くの場合は社会人になってからMustが登場するはずです。なぜなら、対価を貰う代わりに期待されていること(仕事)が発生するからです。

まずは期待してくれている相手にヒアリングし言語化してみてください。

また、Mustが他の2つと明確に異なる点として「自分ではコントロールできない」ことがあります。あくまでも他者からの期待なのでMustの期待値調整はそもそも難しいですよね。

でも安心してください!そのための「Will Can Must」フレームです。それでは最後に「GAP」をご覧ください!

GAP…成長のための計画

「Will Can Must」を洗い出した結果、「CanとWill」「CanとMust」にGAPがありますよね。このGAPを埋める作業こそが成長そのものなんです。

ここからが本番です!

①そもそもWillとMustの合致度はどうか
自分のやりたいことと、期待されていることが乖離がありすぎると不幸でしかないので、そもそもある程度の重なりが必要です。今の会社のミッションを通してWillと重なるイメージが持てるかどうかを確認しましょう。

②CanとWillのGAPを可視化する
やりたいことは今すぐに実現できないものだと思いますので、「あと自分に何があるとWillが実現できるか」を考えましょう。それはどんなスキルですか?あるいはスタンスですか?
できるだけたくさん、できるだけ具体的に洗い出せるとそれがあなたの伸びしろになるので、ぜひわくわくしながらやってみてください。

③CanとMustのGAPを可視化する
Willの時と考え方は同じです。会社からの期待に対して「あと自分に何があると期待を超えることができるか」を考えて洗い出してみてください。

④成長のための計画を立てる
最後に、②と③で洗い出したGAPを整理して、優先順位を決めて計画に落とし込みましょう。
きっと大量にあると思うので「あれもやらなきゃ、これもやりたい」と詰め込みすぎないことが大事です。同時にたくさんのことに挑戦して薄くなってしまうより1つの事に絞って挑戦したほうが中身のある成長ができるのでオススメです。

人にもよりますが半年に1つから2つぐらいのペースでGAPを埋めにいく計画をたてるといいと思います!

 

 

「Fun Can Must」+ADD

funcanmust

「Will Can Must」のWillをFunに置き換えたフレームです。
冒頭でもお伝えしましたが、必ずしもWillがある人ばかりではないし、Willがあるほうが成長が早いわけでもありません。特に日本の教育においては、欧米のジョブ型雇用と比較して自分の専門性が決まる時期はかなり遅い印象があります。

そのため10代20代でWillが明確にない方にオススメな考え方として「Fun Can Must」を提案したいと思います!

Fun…楽しいこと

いま何をしているときが一番楽しいか、それを洗い出してください。これなら熱中できる、わくわくできる、多少無理してもとことんできそうなことは何でしょうか。あるいは、やったことないけどなんか好奇心が刺激されることでも大丈夫です。
興味の源泉は多少不純な動機でも構いません。その熱量が大事です。

  • 心から熱中できること
  • 好奇心を掻き立てること
  • 負けたくない相手に勝つためにやりたいこと
  • お金を稼ぐ、モテる、承認やステータスのためなら徹底的にできること

いかがでしょうか。これならたくさん出てきそうですよね!

ワンポイントアドバイス
「ゲームや漫画ならいくらでも向き合える」といった娯楽を通して思考停止状態になるものは除外しましょう。ここではこれらを熱中とは言いません。

Can…できること

Must…期待されていること

CanとMustは重複するので割愛します。

ADD…貢献領域を探す

「Fun Can Must」を洗い出したうえで、必要になってくることがMustとのすり合わせです。

自分が好きなことをやるだけだと、ただのヤバい奴なのでMustの中で自分が熱中できることは何かを特定し、それを上長と共有します。仕事なので100%楽しいことというわけにはいきませんが、一定の割合でFunが組み込まれることでそれを軸に圧倒的に成長することができます。

また、Funは経験と共に移り変わって構いませんので、定期的に見直しましょう。将来何につながるかよくわかんないけど、楽しいからとにかく夢中になってやれることをしばらく続けると、自分の方向性もそのうち見えてきます。

 

最後に

「Willがある人」「WillはないけどFunならある人」、それぞれでの成長のしかたがあると思います。
キャリアに悩む本人だけではなくぜひ上長にも読んでほしい内容です。

一人ひとりに個性があり、一人ひとり成長のカーブは異なります。フレームは考え方を教えてくれますが、どうやって使いこなすかは自分次第です。

さて、このカテゴリーで最初の記事ですが、この他にも「スキルピラミッド」のフレームや、「T型人材、エ型人材」のフレームなど紹介していきたいと思います!それではまた!