キャリアコンサルタントは意味ないって本当?

キャリアコンサルタントは意味がないといわれる理由は、資格の性質、取得までの費用、業務の性質の3つに分けられます。ネガティブな指摘の一方で、キャリアコンサルタントは2016年より国家資格となり、一人ひとりがキャリアについて考える時代のなかで大切な役割を担おうとしています。

キャリアコンサルタントは意味ないって聞くけど…

キャリアコンサルタントの概要

キャリアコンサルタントとは、2016年に国家資格となり、職業選択や能力開発、キャリア設計などの専門家です。

キャリアコンサルタントの役割は、相談者の悩みや希望を傾聴し、自身の適性やスキルなどについて理解を促すことで、その人に合った仕事を見つけられるよう支援することです。

就職先は人材系企業や教育機関、公的職業支援機関が中心です。また、一般企業でもキャリア相談の窓口を設けるために専門のキャリアコンサルタントを雇用するなど、活躍の場が広まっています。

資格を持っている人はどれくらいいるのか

特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会が運営するキャリアコンサルタント登録センターの公表によれば、キャリアコンサルタント登録者数は59,557人(2021年3月末現在)となっています。

厚生労働省は2024年度末までに10万人のキャリアコンサルタントを養成する計画を打ち出しており、登録者数も増加傾向で推移しています。なぜこのような状況下で、キャリアコンサルタントは意味がないといわれるのでしょうか。

参考元:キャリアコンサルタントWebサイト「2021年3月末都道府県別登録者数」
https://careerconsultant.mhlw.go.jp/n/pdf/about/2021%E5%B9%B43%E6%9C%88%E6%9C%AB%E9%83%BD%E9%81%93%E5%BA%9C%E7%9C%8C%E5%88%A5%E7%99%BB%E9%8C%B2%E8%80%85%E6%95%B0.pdf

参考元:厚生労働省「キャリア・コンサルタント養成計画について」
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12602000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Roudouseisakutantou/0000052927.pdf

参考元:@人事「国家資格キャリアコンサルタント登録者が4万人を超える。2年連続で8千人増」https://at-jinji.jp/blog/30198/

キャリアコンサルタントには意味がないといわれる理由3選

資格がなくても仕事はできる

キャリアコンサルタントの資格は意味がないといわれる理由として、資格がなくてもキャリア相談などの仕事はできることが挙げられます。

国家資格というと、医師や弁護士といった「資格を持たない人の業務が禁止されている職業」を連想しがちです。これらは、業務独占資格と呼ばれます。

一方で、キャリアコンサルタントは同じ国家資格でも名称独占資格に分類されます。名称独占資格は、その資格を持たないものが、資格の名称を用いることを禁止しています。逆に言えば、名前を用いることが禁止されているだけで、それに準ずる業務を行うことは禁止されていないということです。

つまり、キャリアコンサルタントと名乗って活動するためには資格の取得が必要ですが、キャリア相談やキャリアプランの提案といった業務は資格がなくても行えるのです。このことから、資格を取ることに意味はないのでは、という指摘が挙がっています。

取得までに必要となる費用が高額

キャリアコンサルタントに意味がないと言われるのは、資格取得までにかかる費用が高額な面も挙げられます。

未経験者がキャリアコンサルタントの資格を得るには、試験の受験資格を得るために養成講座を受講する必要があります。

様々なスクールが養成講座を開講しているため一概には言えませんが、受講費用は約30万円以上が求められます。

ほかにも、試験の受験費(学科試験8,900円、実技試験29,900円)と登録費用(登録免許税9,000円、登録手数料8,000)が必要となります。

資格取得までには、最低でも40万円前後の費用がかかる計算となり、決して気軽に受験しやすいとは言い難いかもしれません。

前述のように、資格はなくともキャリア支援等の業務に従事することはできますし、資格があれば必ずキャリアコンサルタントとして就職できるわけでもありません。にもかかわらず資格取得までにかかるコストが大きいことが「意味がない」と指摘される大きな理由でしょう。

参考元:キャリアコンサルタント試験「受験案内」https://www.jcda-careerex.org/information/requirements.html

参考元:キャリアコンサルタントWebサイト「キャリコンサルタントの登録について」https://careerconsultant.mhlw.go.jp/n/entry.html

正解を出せる仕事ではない

キャリアコンサルティングに、唯一の正解はありません。相談者が「この仕事がしたい」と思っても、適性や経験を考慮して異なるキャリアプランを提案することもあります。

相談者の意欲の高い仕事を後押しすることと、適性に見合った仕事を紹介することは、どちらが正しいとは言い切れない問題です。

この点で、医師や弁護士などの専門家への相談と比べても、解決策が提示されにくいという問題点があることは確かでしょう。「キャリアコンサルタントへ相談すれば大丈夫」という社会的な信頼が醸成されていないことが、「意味がない」と指摘される要因かもしれません。

キャリアコンサルタント資格を取得する意味は?

「キャリア相談」はなくならない仕事

人が働き続ける以上、働き方やキャリア形成にまつわる悩みはなくなりません。専門家であるキャリアコンサルタントの需要も、常に存在し続けます。

近年は「AIによってなくなる仕事」という議論も盛んで、仕事選びでもAIによるマッチングが利用され始めています。しかし、新型コロナウイルスのパンデミックによって、人とのふれあいの大切さを実感している方も多いでしょう。「人に相談する」ことで得られる安心もあります。

キャリア形成を支援する専門家として社会的な役割が認識されれば、自ずと「キャリアコンサルタントは意味がない」という声も減っていくことでしょう。

資格取得までの道のりが土台となる

キャリアコンサルタントの資格を取得するまでの勉強は、先々に実務を行ううえでの土台となります。

資格がなくても、キャリア支援にまつわる仕事に就くことはできます。しかし、資格取得までの道のりは自身のスキルと経験になり、実務に携わる際にも自信となるはずです。

また、自身のスキルアップを図るうえでも、資格取得は努力を続ける目標となります。なんの目標もなく努力を続けられる人は、なかなかいません。資格取得を目標とすることで明確な道筋ができ、クリアすべき課題も明確となるでしょう。

人材業界を目指すなら資格はアピールとなる

人材業界を目指すうえで、キャリアコンサルタントの資格はあって損にはなりません。資格取得までの勉強も業界研究となり、実務に通じていきます。

また、転職活動時も資格があれば必ず就職できるわけではありませんが、業界への高い意欲とスキルを持つ人材というアピールになります。努力の証明として提示できるものがあるのは、大きな強みとなるでしょう。

今後どんなキャリアコンサルタントが求められるの?

いま働き方にまつわる価値観は大きく変化しています。企業の雇用は「終身雇用・年功序列」から「人材の流動化・成果主義」へ移り変わりつつあり、個人のあいだでもワークライフバランスが尊ばれるようになりました。

2016年にキャリアコンサルタントが国家資格になったことからも、自身の働き方について考える機会は今後も増え、キャリアにまつわる仕事の価値はさらに上がっていくと思われます。

そうした変化のなかでキャリアコンサルタントは、個人のキャリアの専門家としてドクターのような役割が求められます。体調の変化に合わせて病院へ行くように、キャリアへの不安を感じたときや転職を志した際に相談者の強みやキャリアの選択肢などを親身になって聞き出し、議論し、「診断」する。そうすることで、個人にとっても、企業にとってもよいキャリア形成が望めるはずです。

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