キャリアコンサルタントは狭き門?求人について紹介

キャリアコンサルタントは狭き門?求人について紹介

2016年に職業能力開発促進法が改正され、キャリア開発支援の枠組みが定められました。
企業内で、その支援を行うのが「キャリアコンサルタント」で、改正のタイミングで国家資格となりました。

今回はキャリアコンサルタントの仕事や資格の取得方法、キャリアコンサルタントの求人状況など解説します。

キャリアコンサルタントとは?

キャリアコンサルタントは、キャリアの形成や職業能力開発などに関しての相談や助言、指導(キャリアコンサルティング)を行う専門家で、職業能力開発促進法に規定された国家資格です。

5年毎に更新が必要な登録制で、守秘義務と信用失墜行為の禁止義務が課されています。

キャリアコンサルタントは「名称独占」資格のため、資格を持たない人がキャリアコンサルタントを名乗るのはもちろん、キャリアコンサル、キャリアコンサルタント専門士、キャリア形成コンサルタント、職業キャリアコンサルタントなどのまぎらわしい名称を用いることはできません。

もし、これに違反した場合は30万円以下の罰金が課せされます。

キャリアコンサルタントの資格取得方法

キャリアコンサルタントは国家資格のため、44具体的な資格取得の方法を説明します。

1.養成講習の受講

国家試験を受験する要件として、厚生労働大臣が認定する養成講習を140時間受講しなければなりません。

養成講習は19の機関で実施されていて、機関によって受講費用は異なりますが、概ね30~40万円程度必要です。中には専門実践教育訓練給付金の対象となる講座もあるので、ハローワークに問い合わせするとよいでしょう。

なお、キャリアコンサルティングの実務経験3年以上の人は、養成講習を受講せずに受験することができます。

2.国家試験の受験

試験は、学科試験と実技試験が行われます。学科試験はキャリアコンサルタントに必要な知識を四肢択一のマークシート方式で問われます。

実技試験は、事例記録を読んで設問に解答する記述式の論述試験と、キャリアコンサルティングのロールプレイなど行う面接試験とが実施されます。

3.キャリアコンサルタント名簿に登録

キャリアコンサルタントの国家資格を取得するには、国家試験に合格した上でキャリアコンサルタント名簿に登録する必要があります。

資格は5年毎に更新が必要で、知識や技術の維持を図るために、厚生労働大臣指定の講習の受講が必要です。講習は、知識講習が8時間以上で、技能講習が30時間以上となっています。

参考:国家資格キャリアコンサルタント試験
参考:国家資格キャリアコンサルタントWebサイト登録センター

キャリアコンサルタントの求人

キャリアコンサルタントになるには、140時間の講習を受講した後に、国家試験に合格することが求められるなど簡単ではありません。

では、キャリアコンサルタントの資格を取得すると現在の仕事や就職・転職にメリットがあるのでしょうか。

キャリアコンサルタントの活動状況

独立行政法人労働政策研究・研修機構が平成30年3月に発表した「キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査」では次のような状況がわかりました。

年齢、性別、主な活動地域

キャリアコンサルタントの年齢は、50代が38.6%と最も多く、次いで40代が29.7%、60代が16.3%でした。性別では女性が54.9%と少し多くなっています。

主な活動地域は、東京都が28.5%で最も多く、大阪府10.3%、神奈川県6.0%、愛知県5.0%、福岡県3.6%と続いていて、キャリアコンサルタントの活動地域(勤務先)は東京や大阪など都市部に多くなっています。一方で、活動していない人も多く6.1%でした。

主な活動の場

現在の主な活動の場では、最も多かったが企業34.2%で、ハローワークや転職・再就職支援、派遣会社といった需給調整機関が20.2%、学校・教育機関のキャリア教育、キャリアセンターの17.2%と続いていました。

就労状況

現在の就労状況では、正社員が38.9%で最も多く、非正規社員28.8%、フリー・自営が10.9%となっていました。フリー・自営では社会保険労務士や研修講師、コンサルタント業として働いている人が多くなっています。さらに年齢別で見ると、正社員は20~40代が多く、非正規社員は60代、フリー・自営は60代と70代以上が多いという結果でした。

年収

年収については就労状況によって違いが見られ、正社員では「400~600 万円未満」「600

~800 万円未満」「800 万円以上」が多く、非正規社員では、「200 万円未満」と「200~400 万円未満」が相対的に多い傾向にありました。また、フリー・自営とボランティアでは、「200万円未満」が多くなっています。

活動の実態

キャリアコンサルタントに関連する活動を、どの程度の頻度で行っているかの質問では、ほぼ毎日活動しているが31.9%、週2~3回程度13.3%、週1回程度6.4%で、不定期に活動しているが28.2%でした。また活動していないが20.3%となっています。

活動していない人の理由

キャリアコンサルタントとして現在、活動していない人は活動の希望を持ちながらも、仕事がないために、やむを得ず活動を休止している状況のようです。活動開始(再開)に強い意向を持っていても、経験不足によって難しい状況にあるようです。

参考:独立行政法人労働政策研究・研修機構「キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査」

キャリアコンサルタントの求人状況

独立行政法人労働政策研究・研修機構の「キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査」の結果によると、キャリアコンサルタントの国家試験に合格して登録しても、5人に1人は、活動したくても仕事がないため、キャリアコンサルタントとして活動することができない状況となっています。

また、実際に求人を見ても、キャリアコンサルタントとして専門職での正社員の募集を行っている企業や機関は少なく、非正規雇用や業務委託などの求人がほとんどです。

キャリアコンサルタントの資格は絶対に必要?

キャリアコンサルタントは国家資格ですが、似ている名称にキャリアアドバイザーやキャリアカウンセラーなどの職種があります。

キャリアアドバイザー(CA)とキャリアカウンセラーは、ほぼ同じ意味で使われていて、企業の人事部や人材紹介会社などで、働き方や能力開発などのキャリアに関する相談に乗って、アドバイスをする立場の人のことです。

これらの職種には、キャリアコンサルタントなどの特別な資格は必要ありません。

人材業界でのキャリアアドバイザー(CA)は、求職者の就職を支援をすることが主な役割です。求職者本人も気づいていないような強みや弱み、就職や転職に役立つ知識をスキルを、引き出してキャリアプランを一緒に考える責任のある仕事です。

キャリアコンサルタントの資格は必須ではありませんが、持っていることで求職者からの信頼が高まることが考えられます。

また、人材紹介会社では企業の採用活動をサポートして、採用課題の解決を支援するリクルーティングアドバイザー(RA)という職種もありますが、企業側からの視点でもキャリアコンサルタントの知識は役に立ちます、キャリアアドバイザー(CA)、リクルーティングアドバイザー(RA)ともに特別な資格は必要ありませんが、自身のキャリアアップとして資格取得を目指してみるのもよいでしょう。

最後に

アールストーンは、 採用を検討している企業と、転職したいと考えている求職者をつないで転職を支援している”転職エージェント”です。人材業界や転職エージェントが気になる方は、アールストーンでも積極的に募集しておりますので、以下の求人よりご応募お待ちしております!

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